電話する業者を選ぶポイント

葬儀会社でも遺品整理をしてくれると聞きましたが、専門の遺品整理会社に頼むのとどちらが良いでしょうか?

葬儀会社に相談する場合には、一長一短があることを知っておいて下さい。

まず葬儀会社に相談するメリットですが、窓口になる葬儀会社が業者を手配してくれますので、業者選びをする手間がかかりません。賃貸物件で退去日が直前に迫っているような場合には、葬儀会社に依頼するメリットがあります。

その一方で葬儀会社は自分で作業するわけではありません。
窓口としての役割だけですので、遺品現場の下見をして作業するのは別会社です。どんな人が来て作業するかは分かりませんし、遺品整理の日時を決めるにしても葬儀会社が入りますので、逆に遺族の要望が正確に伝わらないことがあります。

切迫している状況でない限りは、ご自身で手配されることをお勧めします。

賃貸物件のため契約のこともあって、管理会社から言われたところにお願いすべきか、専門の業者に依頼するか迷っています。どちらが良いでしょう?

全ての遺品を遺族が把握しているようなケースで、もう何も遺品として残すものはないと判断した場合には、管理会社が提携している業者に任せても構わないと思います。
それは残された遺品全てを処分するだけの作業であり、個々の遺品を確認するような作業は不要になるからです。

一方で「まだ気になる遺品が当日にあるかもしれない」と感じる場合には、専門業者の方がよいでしょう。それは管理会社の下請け業者の場合、遺族より管理会社の要望を優先する場合があるからです。下請け代行者にとっては、仕事を出してくれる管理会社への配慮が優先されます。

また不景気の今日では、採算をぎりぎりで受ける下請け業者が多く、どうしても作業スピードを優先するきらいがあります。
「残して欲しいと依頼した遺品が誤って廃棄されてしまった。」「遺品整理当日、作業員に注意したいことがあっても話しづらかった。」という話を聞くこともよくあります。

インターネットで調べると多くの遺品整理業者が検索されますが、遺品整理業者のサービスで、もっとも顕著に違いが現れる部分は何ですか?

ずばり作業員です。作業員の質は2つの点から重要です。

ポイント1:
遺品整理は、単に遺品を運び出すだけではありません。
所有者が亡くなっているので、ご遺族の方は故人の方が大切にしていたものから、故人が生前に使っていたものまで、どこに何があるかを把握することが難しいです。

そのため作業当日に、打ち合わせ時に気づかなかった遺品が出てくることがあります。このようなとき習熟した作業員は、ご遺族に廃棄するかどうかを確認しますが、質の低い作業員は何も考えずに破棄してしまいます。

逆に、逐一確認をしていたら作業が遅くなり、ご遺族の方に迷惑をかけてしまいます。個々の遺品への判断は、誰もが簡単に判断できるように思いますが、実際はそうでもないのです。

時計、指輪など、金銭的な価値を持つものは、誰でも判断できますが、ご遺族は必ずしも金銭的な価値だけで判断しません。ちょっとした肉筆のメモ書きが思い出に繋がっている。そんなことも多いものです。
このように残すべき遺品を的確にご遺族に確認できるかどうかが作業員の質になります。

ポイント2:
ご遺族が亡くなられた方と別の場所で生活していると、生前の生活環境が分からなかったり、近隣の方をまったくご存知ないことがあります。
ですので事後トラブルを避けるため、近隣住民の方への配慮が引越し以上に重要です。

例えば、住民の方がエレベーターを運搬で独占しないで欲しいと注意を受けた際、作業員が上手に受け答えが出来ず、事後のクレームになってしまった。
また作業の当日に引越し業者と重なったため、争うように荷物を運びだし玄関とエレベーターに傷をつけてしまった。
こういうトラブルを聞くこともあります。

遺品整理は単に荷物を運びだすだけではないので、作業員の質がなによりも重要になります。

ホームページを調べるだけで、作業員の質を判断することはできますか?

美しくデザインされたホームページは、制作会社に任せればすぐでも作れます。
「作業の考え方」や「社員教育の仕方」でさえ、言葉で書くのは簡単です。
問題は実際の作業が、同じように行われるかどうかです。

一つの判断基準は、営業年数でしょう。長く遺品整理を行っている業者であれば、一定の信頼があると考えられるからです。
また作業員を顔写真とあわせて紹介していれば、無茶なことはできないでしょう。

全国対応している業者と、地域密着している業者、それぞれどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

全国対応している業者のメリットは、フリーダイヤルで全国どこからでも連絡がとれ、遠方にお住まいの方が地域の取扱業者を知ることが出来る点にあります。

ただし最近では、各地に点在する提携業者を紹介して、手数料にて運営しているサイトも、少しづつですが増えてきました。
こういった業者の場合、電話対応した会社と実際に作業する会社は異なります。

また、紹介サイトは、あくまでも紹介手数料と参加する業者からの広告収入で
成り立っているため、参加している企業の実態と営業方針までを、運営する
サイト自身が、把握をしているかは不明です。

一方の地域密着の業者は、自社で看板を出しているので、安心できることがメリットです。
電話対応、下見、実際の作業、ご遺族からの相談まで、すべてを同じ会社で行うため、比較的素早く動くことができます。
また地域内の他業者の情報も豊富に知っていることが多いようです。
ただし、営業範囲を限定している場合には、地域エリア以外の対応が困難なことがデメリットといえるでしょう。

 

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