
自分で整理すべきか?業者に任せるべきか?
迷っているのですが、どのような時に業者に任せるべきでしょうか?
まず最初に考えていただきたいのは、ご自身の遺品に対する思いです。遺品現場には、生活の匂いが残っています。遺品を一つ一つ整理する中で、故人の生前に思いを寄せる方も多いです。
▼ 空き家の遺品整理とありますが、通常の遺品整理でも進め方は同じです。
ですので故人に対する思いが強く、時間が十分にある方は、ご自身で遺品の整理をされることをお勧めします。業者によっては単なる不用品として、手荒く扱う場合がありますので、注意してください。
ただ、現実問題として時間的な余裕のない方もいらっしゃいますので、そのような時には業者に依頼することを考えてください。
ご参考までにどのような方が、業者に依頼されているかを列記させて頂きます。
1.賃貸物件で、退去期限が迫っている。
このような場合には、業者に任せて家賃を節約したほうが良いと思われて依頼されます。
2.遠方に住んでいるので、時間がとれない。
お住まいが離れていて、遺品のある場所に通えない方は、業者に依頼されることが多いです。
3.量が多く、自分では処理できない。
生活されていた3DKのマンションにそのまま残っているような場合には、ご自分で整理できないので、業者に依頼される方がいます。また一戸建ての場合などでは、一体どれ位の量があるか自分では判断できない場合も依頼されることが多いです。
4.近親者がいなく、自分がやむなく処理する場合。
故人の近親者がおらず、自分がやらねばならない。ただ特に遺品として残すものは見当たらない。このような場合になります。
その他まれにですが、次のような場合に依頼される方もいます。
5.気持ちの整理がつかないで、思いきって専門業者に任せたい。
自分でやろうとしても、どうしても先延ばしにしてしまう。だからこの際、思い切って、業者に任せようと思われる方です。
残す遺品を決めたにも関わらず、あとに何か大切なものが出てくるのではないか、とご心配の方もいらっしゃいます。経験上、遺品のなかから作業日によく出てくるものをご紹介します。
▼ 昔の預金通帳
印鑑
卒業証書
年金手帳
直筆の手紙
これは主に、箱類に入っているケースが多いです。
一般家庭が対象となる市町村の分別基準と、業者が持ち込む処理場とは、分別基準が異なる場合があります。
廃棄物処理場と正式な収集運搬契約をしている業者は、通常1つ・1つ箱から中身を取り出し確認をする作業を行なうことがよくあります。それは現在、環境問題に厳しくなっていることも理由の1つですが、優良といわれる処理場は常に資源のリサイクルを考えるためです。
一般家庭の基準で分別すると、業者が処理するときに2重の手間になることがありますので、ご注意下さい。
業者に任せるときは、必要なものだけを取り置き、後はそのままの状態にしておくようにしてください。
優良業者はこのように一つ一つを分別します。手間のかかる作業ですが、適切に処理するためには避けられない作業です。
そして分別作業をすることで、ご遺族が探しても見つからなかった遺品を見つけることができます。
作業スピードを求めると、このような作業はできませんが、遺品を大切に扱う気持ちも合わせて考えると、丁寧に扱う業者の方が、嫌な思いをせずに済ますことができます。
